野生動物とヒトの明日を考える・株式会社EGO

お知らせ

令和6年度は、安心安全な地域づくり

当社では、ニホンザルや外来生物を中心に野生動物の捕獲を行っています。

最近では、市街地への野生動物の出没が増加し、農作物被害対策のための捕獲だけでなく、地域に住んでいる人が安心安全に生活をおくるための対策やOne Healthとしてダニなどの感染症への意識が必要になってきました。

また、群れ管理が進んだニホンザルでは、新たに群れを市街地農地に定着させないための、戦略的計画的な追い払い・追い上げを実施し、行動域を変化させています。

これからも、人と動物が近くならざるを得ない地域でどのように安全安心健康を保つか、対策が進んだ地域では如何に維持していくか、中長期な取り組みに向けて業務を進めていきます。

これからも人と動物が相互に暮らしやすくなるよう日々頑張っていきます。

>> EGOの事業内容はこちら

日々是好日

2024年

10月

01日

信仰と動物

これが何かご存じでしょうか。

当社では、野生鳥獣についての研修で、このような”庚申塔”を紹介することがあります。

この庚申塔は、庚申講の神様である青面金剛を祭るものです。

庚申講とは、人の身中に住んでいる三尸(さんし)という三匹の虫が60日に一度の庚申の夜、体から抜け出してその人が犯した罪を天に報告するので、この夜は眠らずに、お経を唱えたり話をしたり、飲み食いしたりして過ごすというものです。

青面金剛の下にいるのは、いわゆる”三猿(みざる、いわざる、きかざる)”です。

青面金剛の従者として、三尸に罪を報告されないよう目・耳・口をふさいでいると言われています。

このような信仰と動物が結びついたものは身近にたくさんあります。人と動物は昔から近くにいたのだと感じてもらうきっかけになるといいなと思います。wrote:mai

2024年

8月

14日

戦略的に!!

今年も夏の追い払いが始まりました。当社での追い払いは、畑に出たのを追い払うのではなく、行動域を移動させることを目的としています。サルの群れは、数~数十㎢の行動域を持ち、その中に、泊り場(夜間、休息する場所)、水場、餌場、涼む場所、などがあります。

行動域の中に決まった場所を持つということは、サルは、その場所の位置や何があるかを覚えているということです。当たり前のように感じますが、地図やスマホの地図アプリはありませんしね。

当社はそれを逆手にとって、人間側が来てほしくない場所をサルに教え込むやり方で追い払いを行い、群れの追い上げにつなげていきます。

とはいえ、今年の追い払いは暑さでスタッフもバテバテです。wrote:mai

2024年

6月

05日

力を合わせて!!

どこでも大変なすでに元が何だったかもわからない藪。全てを管理することは難しいですが、防護柵や捕獲わな等、他の対策も併用しながら、農地や住宅地への侵入経路となっている藪をピンポイントで管理します。地域の鳥獣対策協議会や山好きの方々が集まって、かなり見通しが良くなりました。

鳥獣対策の中の環境整備は、不在地主、相続放棄、地権者不明など地域社会問題と密接に絡んでくるようになりました。当事者や地域住民だけでなく、多様な主体を検討していくことが必要です。wrote:mai

2024年

4月

03日

大事な世代

東京都八王子市で地域ぐるみでの鳥獣対策のお手伝いをしています。

すっかりご報告が遅れてしまいましたが、冬至の時期には地域で取れたユズを給食に使っているとのことで、地元の中学生とユズもぎをしました。

作業前に、冬期のユズは、様々な動物のエサ(誘引要因)になります。特に霜が降りた後のユズは甘くなりサルの大好物なこと、自家消費には限りがありますが、多くのお宅で使いきれないほどのユズが植えられていることなど、被害を減らすためにも地域の果樹管理が大事なことをお話ししました。

これから地域の環境づくりを担う子供たちに動物たちとの付き合い方を伝えるいい機会となりました。今後、このような機会を増やしていくことが、一番の鳥獣対策と感じています。wrote:mai

2023年

12月

11日

小さいアイツ達

だんだん肌寒くなってきましたね。この時期は、山で獣道を歩いて篠藪を抜けるとこんな粒粒が膝~腿辺りにつくことがあります。

よーく目を凝らしてください。これはアイツです。草の実ではありません。

ついた時は直径数センチでスタンプを押したような粒粒ですが、あっという間に広がっていきます。

藪こきしたら、ズボンをコロコロ、家に帰ってすぐお風呂に入って服は洗いましょう。

お腹や股、やわらかい皮膚に赤い斑点ができてなんだか痒いな~と思ったらもう喰われてます・・・、残念。wrote:mai